門田隆将「吉田昌郎と福島フィフティー」

この本の内容はあの東北大地震と津波による東電の原発事故で、家族、地域住民、日本国を救うため決死の覚悟で吉田所長と65人に及ぶ福島の協力者の詳細を書いたノンフィクションである。
 大方のことは知っていることが多いが、具体的にどんな覚悟でこの人たちが行動したかの詳細は知られていない。吉田所長は自分は初めから死を覚悟して望んだが、自分一人でできる筈もない。果たして部下たちが付いてくるだろうか。ところが、65人もの日ちが我先に手を挙げて協力したのだ。
 フィフティー(50人)となっているがこれはこの行動に関した外国人がそういったので実際はもっと多かった。できるだけ年寄りの技術者に絞って65人だったらしい。この人たちは冷却水としての海水の注入作業、ベントしようにも全ての電源が使えないので人間が手動でバルブを空けるために大変高濃度の放射線量の環境に中に15分~20分入り込んでん作業をしなければならないなど、死を覚悟しながら自ら進んで協力した人たち。この頃民主党官邸の菅総理は何を心配したのか海水の注入をストップするよう勧告したのだ。もし、上が言うならとそれに従っていたならどうなったか。東京はもちろん日本中が廃墟になったかもしれないのである。官邸がどう言おうと吉田所長はゴーサインを撤回しなかった。読みながら沈みゆくタイタニックの船長、クルーたちが乗客をなんとか一人で身多く助けようとする様子。そして日本のために特攻隊で死んでいった軍人たちなどを思い出してしまった。最近では韓国船の沈没事故で我先に逃げた船長、イタリアでも観光船が座礁した時同じようなことがあった。日本はまだまだ国民を救うために我が身を犠牲にすることができる武士道、大和魂を持った人たちが残っていることにホッとする気持ちでいっぱいになった。エコノミックアニマルなどと揶揄されたことのある日本人ばかりではないことを世界は見ている。多民族国家になるかもしれない日本の教育を考え直すべきところが多いのではなかろうか。

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