佐々淳行著「目黒警察署物語」

著者は赤軍派の浅間山荘立てこもり事件で指揮を取られた公安部の佐々氏である。氏は佐々成政の子孫であり、私ごとでは防衛研究所に勤務していた私の甥の結婚式に来ていただいたこともあり、何かと身近に感じているものがある。そんなこともあり、昨年亡くなられた時新聞のコラムで「目黒警察物語」という本が紹介されていたので買って読んでみた。氏は大変な文才の持ち主で、体験談を実に面白く書いておられる。
 佐々氏は東京大学法学部卒で周りの反対を押し切って日本の治安をなんとかしなければと信念を持って警視庁に就職したという。のち公安部のトップになったが、初めに勤務した目黒警察署の頃のおまわりさんとしての体験談を日記風にまとめたものである。東大出でいきなり3級職で警部補とはいえ交番の仕事から正月、土日も関係なく働くおまわりさんの仕事を経験しないことには管理の仕事どできるはずもなく、キャリア組として威張り散らかすことを嫌い、自ら一番辛い仕事を進んで体験したようだ。経験談の中にヤクザの麻薬などのガサ入れ(押収捜査)や歳末には泥棒の稼ぎどきらしく、歳末警戒の巡回中に泥棒に出くわすなど面白い体験が書かれている。自分が所属する第3班はいつも成績がビリだったが、頑張ったおかげで二度も1番にしたという。みんなで3回目も1番をと張り切っていたら捜査組に転任になるところで終わっている。

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