門田隆将「裁判官が日本を滅ぼす」

裁判員裁判制度ができる前の話である。なぜ素人が裁判員として裁判に関わるようになったかをこの本を読むとよくわかる。誰もが裁判というものは真実を追求し、正しい判決をしてくれることを信じている人も多かったと思うがこの本を読むと裁判官とはこれほど偏って、しかも何が真実かを極めるのではなく、自分の都合の良いような判断を下すタチの悪い権力者に過ぎないことがよくわかる。
 この本のまえがきに紹介している川柳にこんなのがある。
「秋の夜をひたすら学ぶ六法にという字は見いでざりけり」これに対する返歌に
「民法典709条に故意という文字のありけり嬉しくもあるかな」 とある。
恋も知らない人間はその犯罪が故意かどうかなどという何とも人間性に欠ける法律バカのことを皮肉った川柳である。異常な判決の例がこの本に15例ほど書かれているがそのうちのいくつかを紹介しよう。
1 小野悦男という強姦殺人犯を検察が自白を強要したなどとという理由で東京高裁の堅山真一裁判長は無罪にした。挙句次々と犯罪を重ねる結果となる。(一般に検察の証拠を信じようとしない)
2 元検事も激怒した金融裁判の呆れた実態
  元検事だった人が定年後自宅を抵当に金を借りるいわゆる「武蔵野方式」を大手の銀行に相談したところ、アパート経営を勧められて騙された挙句、借りれるどころか返済金に行き詰まり、土地建物全てを失うことになってしまった。銀行の詐欺行為を告訴するも判決は銀行を味方の判決。
(その銀行には顧問弁護士として元裁判官の先輩がいたことによる)
3 遺族を怒鳴り上げた傲慢裁判官(自分は最高権力者の裁判官だと)
4 法廷で不正を奨励するエリート裁判官
5 少年法の守護神となった裁判官(一見リベラルぶったタチの悪い裁判官、少年法の悪用)
6 光市母子殺人被害者「本村洋氏の闘い」
  光市で妻を殺したのちレイプし、幼い子供を首を絞めて殺した事件を記憶している人も多いだろう。妻と子供の遺影を持って傍聴席に入ろうとした本村氏に遺影はダメだと拒否され裁判官と闘うことになる。
7 犯人が消えてなくなった仰天判決
  この事件は記憶の人も多いと思うが、山形の中学校で7人の生徒が体育館のマットの中に逆さ吊りにして窒息死させたむごたらしいいじめリンチ殺人事件である。判決は被害者が自分で勝手にマットに逆さに入って死んだことにされた判決。7人の犯人たちは少年法で無罪(そんなバカなと思うが事実なのだ)
8 言論取締官と化した非常識裁判官たち
  被控訴人櫻井よしこ氏が逆転敗訴(民事訴訟では判決理由も言わずに主文のみらしい)
  ジャーナリズムにとって衝撃的な判決。
など多くの例が書かれているが、読んでいるうちにカルロス・ゴーン氏の取り調べで裁判所が検察の拘留延長を認めなかったことを思い出した。裁判官は検察を信じようとせず、世間や元先輩の弁護士などを気にして真実の追求などどうでも良いらしい。
 こんな裁判官ばかりが多く、制度を正すために裁判員制度ができたのである。しかし、この法案ができる前に最高裁の判事たちが国会議員にあの手この手で素人に何ができるとばかりに邪魔するロビー活動をしたらしい。自分たちの権利を独占するために。恐ろしいことだ。この行為は三権分立を犯す行為であり、逆に国会議員が最高裁に圧力をかけることも考えられる。
 もう一つ今でも気になることは、退官した元検事が弁護士になり、悪人をも弁護することはなんとも腹が立って仕方がないが、何とかならないものか。元検事は弁護士にできないとか。

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