藤原正彦著「国家と教養」

「国家の品格」を書いてベストセラーになった著者が今回「国家と教養」を出した。
著者は次のように指摘している。
平成という時代は日本がグローバリズムに蹂躙された時代であった。その結果、格差が広がり、日本の国柄が大きく傷つけられた。惻隠の情、卑怯を憎む心、情緒などを失ってしまった。日本人が本来もつ尊い国民性によって培われた国柄を失いつつある。グローバリズムに覆われ、世界が混沌に包まれている今こそ、日本は本来の国柄を取り戻さなければならないと。
そのためには国民一人一人が賢くならなければならない。民主主義は国民が愚かでは衆愚政治になってしまう。結果国家は道を誤ってしまう。だから教養が必要なのだと。
 私が、アメリカの会社に転職したのは1970年であった。ちょうどその頃からグローバリズムという言葉を耳にするようになった。一見良さそうに思えるけれども結果的にはアメリカファーストの自国に都合の良い政策の押し付けであった。自分がアメリカの会社にいて、つくづく身にしみて感じ結果5年でその会社を辞することになってしまった。小泉竹中政権はアメリカに利用されるための郵貯改革を断行してしまった。まさか経済学者の竹中氏がわからないはずもなかろうに、上手く騙されたものなのか、それとも知った上で抵抗できなかったのか、どちらにしても情けなさすぎる。経済学でノーベル賞をとった学者による策略が見抜けなかった。不良債権を数学的手法によて希釈し、信用度を上げ挙句弾けてしまったリーマンショック。そのおかげで日本は大変な資産を失ってしまった。バブル経済は弱肉強食を助長し、人間をダメにしてしまった。教養など捨ててしまい、金にさえなればという時代になってしまい、折角築いた世界に誇る製品の品質及び信用が失われてしまったのである。この現象は今でもずっと続き大会社の経営者が数え切れない問題を起こしている。
 このままでは駄目だ。50~60年前自分たちはデミング賞を取ろうと一生懸命製品開発のあり方、品質管理について努力してきたのに今ごまかしても儲けを優先する会社の多いことか。
著者が言うように日本は今こそ教養が必要な時代であることには間違いない。

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