北方謙三 「虹暈」チンギス3

モンゴル族の覇権をめぐり、テムジンのキャト氏とタイチウト氏の対立は激しさを増しつつあった。タイチウト氏の長のひとりであるトドエン・ギルテは、軍師役のオルジャの提言で、テムジンとの戦いに助勢させるため、玄翁と呼ばれる老人のもとを訪れる。コンギラト族の領内に住む玄翁は圧倒的な気をまとっており、自在に動く強力な五十騎の精鋭を率いていた。玄翁はトドエン・ギルテの依頼を受け、羊百頭分の働きをすることを約束する。テムジンと、ジャンダラン氏のジャムカは、タイチウト氏との戦いで、玄翁が率いる五十騎の恐るべき力を目の当たりにすることに……。ユーラシア大陸に拡がる人類史上最大の帝国、その礎を築いたチンギス・カン描いた小説第3巻。
 この第3巻のなかでテムジンはタイチュウト氏と違うところは鉄鉱山を探し当て製鉄所を築き武器のみならず生活用品、鉄製機具などを開発することに力を注いだことではなかろうか。鉄の発明が最も早かったのは今のトルコにあったヒッタイト国である。ヒッタイトは鉄の戦車でエジプト軍を負かしたことで有名である。勝つためには着実な準備が必要であることをテムジンは知っていたのであろう。
 今の日本はアメリカから強制された憲法を変えることができず、惰眠をむさぼってきたツケが回ってきてしまった。拉致されても手も足も出せず、ロシア、中国に侵犯されても警告するのがせいっぱい。アメリカからは片務的な同盟などと批判される始末。だれがこんな女にしたのだと言いたいところもあるが、独立して70年以上も経って自国憲法を作ろうとしないでアメリカのせいにすることはできない。

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