中山祐次郎 「泣くな研修医」

鹿児島の薩摩揚げ屋の息子、雨野隆造は幼少の頃、兄を食品アレルギーで失ってしまった。それをみた弟の隆造は将来医者になると決心し努力する。今は外科医をめざしての研修医として見習い中である。救急部門ではいつ何時どんな患者が飛び込んでくるか分からない。自分ができることに戸惑いを感じながら経験を積む隆造。突然、正面衝突した自動車事故の親子3人が担ぎ込まれてくる。たった5歳の幼児が安全ベルトが禍し腹部が破れ腸が飛び出している。早速手術の助手を命じられる。ただ右往左往しながら救急でまずやらなければならないことを少しずつ覚えていく。14歳の女のこがひどい腹痛で担ぎ込まれる。右下腹の痛みがひどい。そんなとき上司の女医がその子に性行為の経験はあるのかと本人に聞く場面がある。子宮外妊娠の症状と似ているかららしい。年頃の女の子がそのような痛みを訴えるときはまずそれを確認するのが常道だと女医は言う。実際は白血球が異常に増加していることもあり虫垂炎だった。今度は早速、隆造が執刀することになる。最初に担ぎ込まれた5歳の子供がなかなか回復しなくて毎日病院に泊まりこみがら看病する。なかなかおならが出ず腹がパンパンにはって苦しんでいる。場合によっては再手術などと心配しているとき、やっとおならが100回も出たと子供が笑って喜んだ。それを聞いて安心と喜びで胸がいっぱいになる隆造であった。
研修医を半年務めたころ、やっと休みが取れて故郷の鹿児島に帰り兄に墓に報告するのであった。
 実は私の娘が研修医として筑波メディカルセンターに見習い中である。ちょうど半年になるので全く隆造と同じようだ。最近乳がんの全摘手術を執刀したとの報告があった。研修中の2年間はあらゆる医療を経験させられる。専門が何であろうと全般的なことを経験しないでは適切な処置はできないので当然である。泣くな研修医!

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