夏川草介 「神様のカルテ2」

栗原一止内科医は従前通り忙しく病院に泊まり込む日も多い。そんなとき大学の同期生であった優秀な友人、進藤辰也が東京の病院から転職してくる。栗原も他の従業員は皆期待した。ところが、協力的ではなく、他が忙しくしていても時間通りに帰宅してしまうことが多い。また、緊急で呼び出そうと思っても電話を切っていてつながらない。栗原は辰也に注意するが、なかなか煮え切らない。そんなあるとき辰也が栗原に打ち明けるのであった。妻の千夏(医師)が産休で一年休みを取ったことが原因で医学の進歩に遅れを感じ浦島太郎のようになってしまい、他の皆ともうまくいかなくなってしまったらしい。そして夫の自分ともおかしくなってしまい、娘の夏菜を連れて自分だけ信州に戻ったのだと打ち明ける。医師も人間だ。自分たちの家庭を犠牲にしてまで患者に尽くすのが果たして正しい医師達のあり方なのだろうかという。医師達に要求される厳しい現実をどうすべきか考えるべき今の日本の姿であろう。
 辰也はこの病院のポリシーをまだ知らない。そんなとき副部長の古狐副部長が悪性リンパ腫にかかってしまい、自分が血液内科医師として担当することになる。かって副部長の妻が出産の時、間に合わず子どもを死産させてしまい妻も危ないところを助かったが子宮摘出で子どものできない体になってしまったことを知る。副部長と大狸部長とがこの病院をなんとしても24時間、365日実働する病院にすることを誓ったことを辰也は知るのであった。このことを知り次第に協力するようになる。
そんなとき、娘の夏菜の誕生日に東京の妻千夏から夏菜にバースデーケーキが届く。
 副部長には辰也も誠心誠意つくすがどうにもならず他界してしまう。負け戦であった。・・・・
医療のあり方を考えさせられる内容である。
 

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