知念実希人 「祈りのカルテ」

研修医の諏訪野は純正大学病院で救急医療、精神科、外科、皮膚科、循環器内科
などを2年間まわりながらいろいろな体験をする。
 いつも月末なったら睡眠薬を多量に飲んで救急で病院へかつぎ込まれる女性の担当し、治療しながら、何故このようなことを繰り返すのかつい深入りをする羽目に。外科では初期の胃がんの手術で体に負担の少ない内視鏡手術を奨めるが本人は開腹手術をしてくれと言う。理由はどうも保険金が絡んでいることを突き止める。粘膜ガンでは保険金は出ないので開腹手術で粘膜だけではなく内部組織にまでがん細胞が進んでいないかはっきりしたいという。家族に幸せにしようと自らにメスを入れさせる親心。皮膚科では足に大やけどをした患者が担ぎ込まれ担当することに。天ぷら油をかぶってしまったと言うが、やけどの部位に不審をいだく。実は幸せな未来を手に入れるためにタトゥーを消すために自分で熱湯をかけたことを白状。循環器内科に拡張型心筋症の有名な女優が担ぎ込まれる。直すには心臓移植しかなく日本では提供者が少なく無理と知る。自分がどうせ死ぬなら世間を欺いてまで多くの人間を救おうと画策する。
 この小説は単に医者が書いた医学分野の話だけではなく心温まる人間愛を小説でもある。

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