原田マハ 「風神雷神」上巻

謎の絵師俵屋宗達、「風神雷神図屏風」をめぐる解釈についての原田マハの小説である。
俵屋宗達は安土桃山末期から江戸初期にかけて京都で活躍した絵師であることは間違いないが、その生涯は不明のようだ。その絵師の生涯を作家なりに想定した小説である。
 俵屋宗達に私淑した尾形光琳、光琳に私淑した酒井抱一はそれぞれそ作品を模写したらしい。
マカオの遺跡調査で西洋画の風神雷神の油絵が発掘される。画材も画風も日本のものとは全く違うが風神は青、雷神は白であるのは共通している。そして原マルティーの署名入りの古文書、そのなかに俵屋宗達の名もある。この事実からの想定されるフィクションで、織田信長が天下統一し始めた頃、たった12歳の扇屋俵屋の息子が偶然織田信長に絵の才能を見いだされ、その褒美に宗達という名を授けられる。その後狩野永徳が信長から「洛中洛外図」の屏風を書くように言いつかる。その手伝いに宗達を助手に遣って3ヶ月で仕上げるよう命じる。そのでき映えに信長は感嘆し、宗達に天正遣欧使節団の一行と共におまえが望んでいた南蛮に行って今まで見たこともないものを好きなだけ描き、勉強してこいという。そして永徳と宗達が描いた「洛中洛外図」ローマ法王に進呈するよう命じる。なお、一つだけ注文があると。それは「ローマの洛中洛外図」を描いて持ち帰るようにと。原田マハは信長が日本の統一のみならず世界の中心ローマを落とし、世界を制覇する野望をもっているという想定でこの小説は進む。上巻は当時の風が頼りの帆船でマカオを経由し、インドのゴアまで。・・・下巻に続く

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