テーマ:読書紹介

原田マハ 「フーテンのマハ」

作家になる前大学ではアルバイトをしながらの耐乏生活であった。そんな生活の中でもとにかく移動することが大好きであちこち無計画にインスピレーションのママ旅をした。卒業後は美術関係の仕事をしながら大学時代の親友と2人で旅を楽しんだ。当てもない旅の中でその土地のいろいろな人達との語らいやその土地の食べ物などを経験する。その後美術館に勤め世界を旅…
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夏川草介 「神様のカルテ 新章」

栗原一止医師は大学の医局にもどって日常の診察の他に研究業務でも忙しくなる。以前声がかかった時は病院に残る決心をしたものの、小幡医師から刺激を受け、医局にもどり大学院生となる。医師としての給料はたったの20万弱なのにそこから5万円の授業料を天引きされる。親子3人は御岳荘という古い旅館跡に他の独身者2人と共同生活している。妻はプロの写真家で…
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北方謙三 「遠雷」チンギス4

バイカルに派遣した人達がメルキト族に殺害されたことからテムジンはジャンダランのジャムカの助けを借りながらメルキト族のトクトア軍と戦い撃退する。一方、ジャンダランの隣の大国、ケレイト王国のトリオル・カンの長男の軍は一万もの軍を引き連れメルキトと戦うが森の中に誘導され七千もの兵を失うことになるなど、同じモンゴル族同士や異なる民族との諍いに明…
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澤田瞳子 「落花」

平安時代の中頃敦実親王の長男の寛朝は父から疎まれ11歳で仁和寺の僧侶になっていた。しかし、経典の読踊法の梵唄を極めたく京の都から千里も離れた坂東を訪れる。坂東では平将門をはじめその土地で暮らす様々な人々と出会いながら都から突然姿を消した豊原是緒を探し求める。京から従者の千歳が同行するが千歳は自分が一番ほしがっている琵琶を手に入れようと画…
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夏川草介 「神様のカルテ0」

読んだ順番が逆になってしまったが、この”0”は栗原がまだ医学生の5年生から研修医の頃のことの内容だ。この巻の中で心に残った言葉がある。 「人は一生のうちで一個の人生しか生きられない。しかし、本はまた別の人生があることを教えてくれる。沢山の本を読めば沢山の人生を体験できる。そうすることによって沢山の人の気持ちが分かるようになる。そして優…
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夏川草介 「神様のカルテ3」

本庄病院の副部長の古狐副部長が亡くなって、更に忙しい日々を送っていた。内科部長の大狸先生が昔面倒を見た小幡医師を北海道の病院から連れてくる。超音波内視鏡の技術を持った日本でも最優秀な消化器内科の美人女医だ。ところが、まわりの医師達がてんてこ舞いしているのにどうも患者を区別しているようで、看護師達にあまり評判よくないらしい。患者が重篤な状…
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夏川草介 「神様のカルテ2」

栗原一止内科医は従前通り忙しく病院に泊まり込む日も多い。そんなとき大学の同期生であった優秀な友人、進藤辰也が東京の病院から転職してくる。栗原も他の従業員は皆期待した。ところが、協力的ではなく、他が忙しくしていても時間通りに帰宅してしまうことが多い。また、緊急で呼び出そうと思っても電話を切っていてつながらない。栗原は辰也に注意するが、なか…
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篠田節子 「肖像彫刻家」

この小説の主人公高山正道は、私立美術大学をトップで卒業後それなりの評価を得るも、うだつが上がらず妻と息子に逃げられる。失意の中、先輩に誘われイタリアで修業。ロストワックス鋳造法など学び、いろいろな技術を身につけることはできたが、それで身を立てるまでは至らず8年後帰国する。イタリア滞在中に両親が亡くなっていたことも知らず帰国。姉の協力で八…
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夏川草介 「神様のカルテ」

本庄病院に勤務する栗原一止は内科医5年目の医師である。内科医でありながら救急医として外科もこなさねばならない。しかも自分は40人もの受け持ち患者がいる。年寄りのがん患者で終末期の患者もいるなか不眠不休の忙しい毎日を送っている。そんなとき母校の大学の医局への移動の話がもちあがる。見学に行って驚いたことは患者の数よりも医師、研究陣の数の方が…
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恩田陸 「錆びた太陽」

日本の捕鯨に反対しているシーシェパードが捕鯨船を襲ったことは事実であり海賊行為であり、テロ行為である。この空想的な小説は日本の原発に反対している世界の環境保護団体が起こした原発破壊行為の結果、日本の約20%に地域が危険区域として設定され、人間の立ち入り禁止区域となった。このストーリーは原発事故の東北とほぼ同じ地区に設定し、事故後ですでに…
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河崎秋子 「肉弾」

ワンマンな父のもとで育った貴美也は大学を休学ちゅうのニートである。そんな息子を何とかしようと狩猟の免許をとらせ北海道の摩周湖付近に連れ出す。ここは国立公園内で当然ながら禁猟区であるのに無視して大物の雄鹿を仕留めるためにカルデラ地帯の奥深くに入り込む。ところが鹿ではなく突然ヒグマが襲いかかり、ウインチェスター銃を構える暇もなく父は腹を割か…
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写真家、幡野広志 「ぼくが子どものころ、ほしかったおやになる。」

写真家であり狩猟を趣味とする著者は34歳で多発性骨髄腫という不治のがんを煩い余命3年の宣告を受ける。子供がまだたった2歳のときだった。限られた未来を息子の限りない命につなぐために書き残した大切な人生観である。 1 優しさについて、ぼくが息子に伝えたいこと 2 孤独と友だちについて、息子に学んでほしいこと 3 夢と仕事とお金につい…
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河崎秋子 「颶風の王」

東北と北海道を舞台に、馬とかかわる数奇な運命を持つ家族の、明治から平成まで6世代の歩みを描いた壮大な物語である。由緒ある庄屋の娘のミネが小作の吉治と駆け落ちするところから始まる。吉治は捕まって殺され、ミネは馬と一緒に逃げるが途中雪崩に遭い遭難。吉治の子供を妊娠していたミネは愛馬の肉を食らいながら奇跡的に助かり、捨吉を出産する。その吉治は…
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知念実希人 「幻影の手術室」

天久鷹央の事件カルテシリーズ第6弾。 清和総合病院第八手術室で虫垂炎の手術完了後その部屋には麻酔医の湯浅春哉の二人だけが残っていた。別の部屋で他の医師達がモニターを見ていたらその第八手術室で異変に気付く。麻酔医の湯浅春哉が誰かに襲われているような動きを確認。そのうち血しぶきが・・・・ 医師達が駆けつけた時には湯浅は頸動脈、食道を切断…
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中山祐次郎 「泣くな研修医」

鹿児島の薩摩揚げ屋の息子、雨野隆造は幼少の頃、兄を食品アレルギーで失ってしまった。それをみた弟の隆造は将来医者になると決心し努力する。今は外科医をめざしての研修医として見習い中である。救急部門ではいつ何時どんな患者が飛び込んでくるか分からない。自分ができることに戸惑いを感じながら経験を積む隆造。突然、正面衝突した自動車事故の親子3人が担…
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北方謙三 「虹暈」チンギス3

モンゴル族の覇権をめぐり、テムジンのキャト氏とタイチウト氏の対立は激しさを増しつつあった。タイチウト氏の長のひとりであるトドエン・ギルテは、軍師役のオルジャの提言で、テムジンとの戦いに助勢させるため、玄翁と呼ばれる老人のもとを訪れる。コンギラト族の領内に住む玄翁は圧倒的な気をまとっており、自在に動く強力な五十騎の精鋭を率いていた。玄翁は…
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知念実希人 「レゾンデートル」

レゾンデートルとはフランス語の存在理由という意味。主人公の末期がんを宣告された外科医師の岬雄貴は毎日酒浸りの日々を送っていた。そんなある日、コンビニで酒を買って帰ろうとしたとき不良から難癖をつけられひどい目にあわされる。自分の限られた残り寿命を考えるとやけっぱちになっていたが逆に復習を果たすために生き甲斐ができたと思い直す。学生時代に剣…
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ドストエフスキー著 頭木弘樹編訳「ミステリーカット版カラマーゾフの兄弟」

編訳者はドスエフスキーの作品はどれも大変長く大抵の人は途中でギブアップしてしまう。 だから入門書として3000ページの作品をたったの250ページにカットして編訳した本を出版したのだという。別の言い方をすれば、どんなにおいしいステーキでも畳一畳分もあったら、食べる前からいやになってしまう。おいしいところをカットして食べてみては如何?とい…
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深田萌絵 「5G革命の真実」

5G問題で今世界が揺れている。一体5Gの世界になったらどうなるのか。またアメリカがファーウエイを意識しているのは何故なのか。自分もすこしは理解しておかなければと思いこの本を購入した。  中国型の5G通信が世界に浸透してしまうと中国に統制された情報しかアクセスできない人工の世界へと導かれてしまう結果となる。すべてが監視されプライバシーは…
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海部陽介 「日本人はどこから来たのか?」

約10万年前、アフリカを起源とする私たちに祖先ホモサピエンスは、およそ4万8000年前ヨーロッパへ向かう集団と東に向かい、ヒマラヤ山脈をはさんで南北に分かれて拡散し、1万年後に東アジアで再会する。そして私たちの遙かなる祖先は日本列島に3つのルートから進出したという。3万8000年ほど前に朝鮮半島、対馬経由で、南からは台湾方面から与那国島…
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知念実希人 「螺旋の手術室」

純正会医科大学附属病院の教授選の候補だった冴木真也准教授が、手術中に不可解な死を遂げた。彼と教授の座を争っていた医師もまた、暴漢に襲われ殺害される。二つの死の繋がりとは。大学を探っていた探偵が遺した謎の言葉の意味は・・・父・真也の死に疑問を感じた裕也は、同じ医師として調査を始める。ミステリー小説なのでこれ以上書くわけにはいかない。  …
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知念実希人 「ひとつむぎの手」

2019年度の本屋大賞にノミネートされた。著者は医大卒だけあって内容は大学病院のなかの医師間の葛藤、心臓外科と内科での患者の取り合い、医師と患者の信頼関係、救命救急医の様子、研修医の指導に当たる担当医師の信頼関係などについて現実を思わせる内容で書かれている。心臓外科と救急一般外科が主な舞台である。主人公の平良祐介の母は重い心臓病をわずら…
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冲方丁 「麒麟児」

鳥羽伏見の戦いで勝利した官軍は慶喜追討令をうけ、江戸に迫りつつあった。軍事取り扱の勝海舟は大軍を率いる西郷隆盛とのの和議交渉を挑むための決死の策を練っていた。西郷軍の兵站を拒むための江戸を業火で包み焼き尽くす焦土戦術を切り札として、山岡鉄太郎に西郷への手紙を託す。そのときの案内役に捕らえていた西郷側の益満休之助を伴わせる。その結果西郷か…
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原田マハ 「リーチ先生」

陶芸を通じて日本とイギリスを結んだ美しい物語である。史実に基づいたフィクションである。 この話の主人公はイギリス人の陶芸家バーナード・リーチであり、弟子になってそれを助けながら日本で、イギリスでリーチを支え続けた沖亀乃介である。横浜の食堂ででっちとして働いていた亀乃介はこれからイギリスへ渡航しようする高村光太郎に出会う。光太郎は高村光…
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堤未果 「日本が売られる」

衝撃的な内容の告発本である。水と安全はタダ同然、医療と介護は世界でトップ。そんな日本にとんでもない魔の手が伸びている。新聞でもほとんど報道されない。国会では全く議題になったこともない。日本の水や不動産が中国から狙われていることは多少新聞などで報道されているが、それを止めるような検討もされていない。知らぬ間に法律が次々と変えられ、遺伝子組…
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森絵都「ラン」

バスの事故で両親、弟を失い13歳の少女の環だけ生き残り一人ぽっちになってしまう。叔母に引き取られて育てられるが、その叔母も大学在学中に癌を患って亡くなってしまう。本当の一人ぼっちになってしまった環は大学も中途で辞めざるを得なくなり、パートタイムで働きならその日暮らしの生活となってしまう。しかし、心は一人ぼっちになるのではなくいつの間にか…
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垣根涼介「信長の原理」

信長に関する歴史小説は多数ある。一体「信長の原理」とはなんだろうと話題のこの小説を改めて読んでみた。信長は蟻の行列を見ながらある法則を見出したという。一所懸命仕事をする働き蟻、そこそこ働くが適当にサボる蟻、初めから働かない蟻、この比率が2:6:2の比率であることに気がつく。 一番働く優秀な蟻だけを選別し、実験するとその中でもまた同じよ…
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柚月裕子「検事の信義」

任官5年目の検事・佐方貞人は、認知症だった母親を殺害して逮捕された息子・昌平の裁判を担当することになった。昌平は介護疲れから犯行に及んだと自供、事件は解決するかに見えた。しかし佐方は、遺体発見から逮捕まで「空白の2時間」があることに疑問を抱く。普通は検察の調査報告通りの論告によって裁判が行われるのが通例である。ところが新米とも言えるまだ…
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篠 綾子「青山に在り」

川越藩筆頭家老の息子・小河原左京は、学問剣術いずれにも長け、将来を嘱望される13歳の少年。ある日、城下の村の道場で自分と瓜二つの農民の少年、時蔵と出会ったところから、運命の歯車が大きく動き出す―。実はこの二人は双子の兄弟だった。実の父親は農民ながら武士を切り殺したことを悩み自害してしまった。双子の捨て子は全く異なる環境で育てられたのだっ…
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原田マハ「総理の夫」

 アート小説系の作品が多い著者にはめずらしい政治の世界を書いた小説である。勿論フィクションであるが、その内容はあの東北大地震前後に自民党が下野したころを題材にしている。はじめは民主党政権なのかと思ったが全く違っていた。なかでもあの壊しやの闇策士の小沢一郎らしき人物が登場するところは現実と似ている。この小説の主人公は日本で初めて誕生する女…
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