乙川優三郎「この地上において私たちを満足させるもの」

乙川自身が小説家としての誕生と歩みを綴る自伝的小説。
戦後父母を失い、兄ともうまくいかずうちを出て和歌山の住友金属工業で働くが職場の仲間の死亡事故があり、そのことで会社を揺する別の仲間などの手伝いをさせられ、社会の裏の世界を経験したりで結局会社を辞め旅に出る。フランスの画家たちが住む下町の人たちの世界、スペインの高級別荘地のコスタ・デルソルの貧民たち、物乞いたちの結構楽しんで生きる世界またフィリピンのマルコス大統領時代の無茶苦茶な世界など日本とは程遠い世界で生きる人々の考え方、生き方を体験しながら作家自身の人生観を持つようになる。40歳過ぎての作家デビュー、それまでの産みの苦しみ、著者の原点と歳月を刻む書き下ろし小説である。

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