夏川草介 「勿忘草の咲く町で」

作者の「神様のカルテ」シリーズと似ているが、主として高齢者の慢性病入院患者をどうのように扱うべきか医療のあるべき姿、疑問を投げかける内容だ。
 舞台は安曇野にある小規模の病院。とくに内科病棟は高齢者の介護施設の様相である。そんなところに研修の医桂正太郎がやってくる。研修中に人の命を預かる医師として当然できる限りの手を尽くすべきとの思いから、人工呼吸器の酸素量を増やそうするが、指導医の谷崎医師はしないほうがよいという。自分が医師になった頃は医療はどんな患者にも全力を尽くすことが当たり前であった。「人の命は地球より重い」などといった時代にはそうだった。治せる病気は当然手を尽くすべきだが、この患者は84歳で自分では呼吸ができない。生かすためには永久に寝たきりで人工呼吸器を外せないことになる。このまま天寿を全うさせるがよいのではないかと。高齢者がますます増える時代、何が何でも全力を尽くすでは将来性のある若者に手がまわなくなり、医療崩壊を起こすことになる。まさに武漢ウイルスで世界中が混乱してる今のことを言っているようだ。イタリアではそうなっているし、60歳以上は後回しにされどんどん死んでいる現実がある。場合によっては日本もそうなる可能性を秘めている。高齢者医療の現実を描き出した感動の医療小説だった。
 読んでいるうちに高齢の自分は覚悟しなければならないような錯覚に陥ってしまう。しかし、自分は今の薬害による苦しさを手術によって解消することができればQOLは飛躍的に向上することが分かっている。ただ生きるためだけではなく、まだ世直しのブログも書かねばならない。官邸にもメールしなければならないとの思いでいる。このままの憲法、国の形を失った日本では死にきれないと思っている。私にはニューハート・ワタナベ・国際病院の専門医師がついている。

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